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2026.05.07

バズるパッケージデザインを生むために

SNSが購買行動に直結する今、パッケージデザインの役割は大きく変わりました。
「綺麗」「オシャレ」なだけでは、埋もれてしまいがち。消費者のスマホカメラを向けさせ、投稿させ、拡散させる、そこまでを設計に組み込むことが、これからのパッケージに求められる新しい視点と言えるでしょう。

・「違和感」という名のフック
人は「知っているもの」の中に「知らない要素」が混じったとき、違和感を感じます。見慣れた商品カテゴリのパッケージに、ひとつだけ外した要素が紛れ込んでいる。その小さなズレが「えっ?」という引っかかりを生みます。
たとえば、商品ジャンルの常識から少しだけはみ出した色、ユーモアのあるラフな手描きイラスト、予想を裏切るフォントの選択、置いてある場所と似つかわしくないモチーフを盛り込んだり、その意図的な不協和音こそが、バズるパッケージを生むために必要なフックです。

・テキストをびっしり詰め込む情報過多なデザイン
製品の特徴や使用感、こだわりのポイントをパッケージ全面に敷き詰めたり、ブランドの哲学や製造背景を読み物のような密度で印刷したりする手法。一見ごちゃごちゃして見えるが、これは「読む行為そのものを楽しませる」ことを狙っています。
読む様子がそのまま動画になったりして、消費者が自然とコンテンツを作って発信してくれる。パッケージ自体がメディアになるという発想です。

・逆に説明を一切しない潔いデザイン
たとえば最小限にロゴなどだけでまとめる。そうすることで消費者は「これ何?」と検索したり、SNSに投稿したくなります。余白は空白ではなく、消費者の想像力が入り込む余地です。語らないパッケージは、見た人が自分で意味を補完し、その行為ごとコンテンツになります。説明を削ることで、逆に拡散を生むという仕組みです。

・撮影がコンテンツになる設計も
「開封動画」がひとつのジャンルとして定着した今、開ける瞬間、並べたとき、さらには捨てるときまで「撮りたくなる」仕掛けを埋め込むことが必要です。
例えば一枚剥がすと別のメッセージが現れる仕掛けであったり、内側にだけ書かれたユーモアのあるひと言を入れる、こうした遊び心のある体験設計は、商品そのものより先にパッケージが話題になって拡散するという効果を生むかもしれません。

トレンドを追いかけるだけでも、機能性だけを磨くだけでも足りない。棚での第一印象と、SNSでの拡散力と、手に取ったあとの体験、その三つを設計するハイブリッドな視点こそが、これからのパッケージに求められるスタンダードになるのではないでしょうか。

デザイナーY

「isgood」は新潟に拠点を置くデザイン会社「株式会社誠晃舎」のグラフィックデザインチームです。ブランディング、チラシ、カタログ、パッケージ、ポスター、ロゴ、製品デザイン、ブースデザイン、ホームページ製作、写真・動画撮影など総合的に行っています。

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