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2024.07.01

デザイン

30センチ×30センチに表現されたレコードジャケットのデザイン/シティポップ

レタッチャーS

新潟のグラフィックデザインチーム「is good」レタッチャーのSです。

市場で再びレコードブームが訪れているとニュースで目にしました。

数年前からのシティポップブームの影響もあるのかもしれませんが、昔のレコードだけでなく、新譜もレコード盤で販売されています。コロナ禍を経て、家ではアナログで音楽を楽しみ、外出先ではデジタルで音楽を聴くという流れができたとのこと。また、日本だけでなく、世界的にレコードブームが広がっているとのことでした。(←本当でしょうか?)最近タワーレコード渋谷店でも、アナログレコード専門フロアが拡大・リニューアルされました。

先日、実家で父の遺品であるレコードを確認していました。父は吉田拓郎と中島みゆきが好きでしたが、ビートルズ、YMO、山下達郎など、様々なジャンルのレコードがあり、どのジャケットデザインも目を引きました。レコードはLP盤で、おおよそ30×30センチくらいの大きさがあるので、CDと比べると迫力があります。(私はCD世代なので、基準がCDです)

多くのレコードがCDに音源化されてパッケージを見たことがありましたが、その中でも山下達郎のジャケットはイラストが印象的でした。鈴木英人(すずきえいじん)というイラストレーターの作品で、80年代に流行った画風です。わたせせいぞうの作品なども同様に、多くの人が目にしたことがあるかもしれません。私は80年代後半の生まれなので当時のことは知りませんが、まだ生まれていない世代にとっては新鮮に感じられるでしょう。

ここ数年では、デザインの傾向や色味、書体に80年代のテイストがリバイバルされ、新たな形で表現されているように思います。

先ほど述べたように、多くのアナログレコードがCDに音源化されていますが、アナログサイズのデザインをそのままCDサイズにすると、印象が大きく変わります。デザインや絵を描く際には、使用用途やサイズが重要であると感じました。

私は配信などで音楽を聴くことは少ないですが、ジャケットデザインやブックレットデザイン、紙ジャケットかプラスチックジャケットか、使用されている紙の種類などを見るのが好きなので、この文化がなくならないでほしいと思います。

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